大雨による災害に思うこと
最近、全国各地で大雨による被害が相次いでいます。8月には千葉県でも記録的な大雨となり、複数の市町村に「レベル5・大雨特別警報」が発表されました。
気象庁は、レベル5について「命の危険、直ちに安全確保」が必要な状況としています。
被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
こうしたニュースを見ていると、大雨による災害は決して遠い地域の出来事ではないと改めて感じます。
私たちが暮らす糸魚川市でも、過去に大雨による浸水や土砂災害など、甚大な被害が発生しています。
近年は、短時間に猛烈な雨が降ることも多く、「これまで大丈夫だったから、今回も大丈夫だろう」と考えることはできません。
車の被害にも注意が必要
大雨による被害で、住宅だけでなく自動車の被害も非常に多くなっています。
道路が冠水しているにもかかわらず、「このくらいなら通れるだろう」と車を運転してしまい、
エンジンが水を吸い込んで動かなくなったり、駐車していた車が浸水したりするケースがあります。
大雨が予想される場合には、
- 気象情報を早めに確認する
- ハザードマップで浸水しやすい場所を確認する
- 河川や低い土地、アンダーパスなどに車を近づけない
- 大雨が強くなる前に、可能であれば車を高台など安全な場所へ移動する
- 冠水した道路には、無理に車で進入しない
といった対策が重要です。
特に、車を移動させるなら「雨が強くなってから」ではなく「強くなる前」です。
雨が激しくなってからでは、道路が冠水して車を動かせなくなる可能性があります。
「レベル5が出たら自宅待機」という仕組みがあってもよいのでは
ここからは、あくまで私個人の意見です。
現在、気象庁のレベル5「大雨特別警報」は、すでに災害が発生している、または切迫している可能性が極めて高く、命の危険が迫っている状況を示しています。
それほど危険な状況であるならば、私は、レベル5の大雨特別警報が発表された地域については、
原則として「出勤せず自宅待機」とすることを法令などで明確に定めてもよいのではないかと思います。
もちろん、消防、警察、医療、介護、インフラなど、災害対応のために出勤が必要な仕事もあります。
しかし、一般の事業所についてまで、従業員が危険な道路を通って出勤する必要があるのでしょうか。
会社側も「従業員の安全を第一に考えたい」と思っていても、法律上の明確な基準がなければ、企業ごとに判断が分かれてしまいます。
例えば、
「警戒レベル5・大雨特別警報が発表された地域では、原則として事業所を休業または自宅待機とする」
という全国共通のルールがあれば、従業員も会社も判断しやすくなるのではないでしょうか。
何よりも大切なのは、仕事よりも人の命です。
「会社に行かなければならない」という気持ちから、危険な道路を車で走り、事故や浸水に巻き込まれるようなことは、できるだけ避けなければなりません。
気象庁も、レベル5の発表を待ってから避難するのでは手遅れになる可能性があるとして、レベル5を待つことなく、早めに安全を確保するよう呼びかけています。
だからこそ、理想を言えばレベル4の段階で危険な場所から避難を完了し、レベル5になったときには、すでに安全な場所にいるという社会の仕組みが必要なのだと思います。
災害は「起きてから」では遅い
大雨による災害は、いつ、どこで発生するか分かりません。
千葉県での大雨、そして私たちの暮らす糸魚川での過去の災害を振り返ると、災害への備えは決して特別なことではありません。
自宅だけでなく、職場や車についても、今一度、災害への備えを確認してみてはいかがでしょうか。
「災害はいつ起こるか分からない。だからこそ、起こる前に備える。」
そして、災害が迫っているときには、仕事や財産よりもまず命を守る。
そんな考え方が、これからの社会にはますます必要になっていくのではないでしょうか。
被災された地域の一日も早い復旧・復興を願うとともに、私たち自身も地域の一員として、日頃から防災について考え、できることから備えていきたいと思います。 (倉又)
